ワキガの改善や治療を考えている方の中には、手術を一度は考えた方もいるでしょう。
ワキガを完全に根本治療をしようと思えば(再発のリスクなどはいったん置いておくとして)、やはりリスクはあっても手術をするしか方法がないのですが、ワキガの手術を行うのは、このサイトで紹介しているワキガ対策の方法や、クリアネオなどの消臭クリームを使ってもダメだった場合の最終手段にすべきなのです。
ワキガを治すためにする手術は腋下にあるアポクリン汗腺を取り除く手法です。
しかし、手術でこのアポクリン汗腺を取り除けば確実に臭いがなくなるかと言えば、そうではありません。
ワキガ手術には後遺症のリスクが伴います。
メスを入れてアポクリン汗腺を取り除く際に、腕の悪い医者に当たると生々しい傷跡が残ってしまうのです。
脇毛が生えなくなってしまうリスクもあります。
ワキガの手術ではアポクリン汗腺と一緒に毛根まで取り除いてしまうので、腋毛の量がかなりざっくりと減る事になります。
元々毛の薄い人だと、ワキガの手術によって腋下が完璧にツルツルになってしまう方もいるほどです。
脇毛が生えて欲しくないという女性は多いのでこれは良いのかもしれませんが、例えば男性などで腋毛がないと格好悪いと思っている方なども、ワキガ手術によって脇毛が生えなくなってしまう事もあるという事ですね。
そして次のケースが最も重大なリスクなのですが、ワキガのニオイが逆に強くなってしまうリスクがあります。
ワキガ手術でアポクリン汗腺を100%取り除くのは限りなく不可能に近いです。
少し取り残しがあるくらいでは、だいたいの人はワキガのニオイはおさまります。
しかし、アポクリン汗腺の取り残しが多かった場合、せっかく手術をしても臭いが消えていないどころか、逆に強くなったという患者さんも実際は多いのです。
ワキガのニオイはましになったけど、チチガやスソワキガが発症する、臭いが強くなったというケースも結構ありますね。
そしてもう1つの厄介なリスクが、汗の量が増えるというリスク・デメリットです。
ワキガ手術によって腋汗は減る傾向にあるのですが、実は腋以外の他の部位からの汗の量が増えてしまうという症状が術後には考えられるのです。
これが、代償発汗と呼ばれるものです。
ワキガの手術によって神経を傷つけてしまう事で、今まで異常のなかった汗腺の働きが狂ってしまい、他の手足や背中等から異常な量の汗をかくというケースがあるのです。
基本的にはワキガの手術では代償発汗を引き起こす確率は低いと言われているのですが、代償発汗を引き起こして手術を後悔している方もいるという事を見逃してはいけませんね。
更には、ワキガの手術が失敗してしまって後遺症も残ってしまったという事で、精神的にもダメージを受けてしまい、うつ病を発症してしまうという方も一定数存在するのです。
ワキガの手術にかかる費用はおよそ30~50万円が相場ですが、これだけの費用をかけても臭いが100%なくなるという保証はどこにもないのです。
それなら、消臭効果の持続する薬を使って対策をするほうがよっぽど現実的なのが理解できると思います。
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